性病、STD検査を怖がらないで

性病科は存在しない

ネットなどで検索すると“性病科”などという表記がなされているような病院や診療所を見かけることがあるかと思いますが、そのような資格や認定を受けた医師がいるわけではなく、単純にコマーシャルとしてそのような表記をしているにすぎません。性病科の多くは、皮膚科や泌尿器科、婦人科などの専門医である場合がほとんどです。もっとも、しっかり治してくれさえすれば何科の先生であるかはそれほど気にならないとは思いますが。

 

皆さん、普通の病気にかかってしまったときにどのように病院を選んでいるでしょうか?
皮膚に発疹ができれば皮膚科の病院を受診するでしょうし、目が痛ければ眼科の病院に行くと思います。性病にかかった時も同じように考えて病院を選べばよいのです。尿道炎になったら泌尿器科、女性性器に病変があるのなら婦人科というように普通に考えれば問題ありません。

 

もっとも、性感染症の臨床経験が豊富な医師のほうが、より的確な診断や治療が期待できることは言うまでもありませんので、広告用に作られた“性病科”の看板を掲げている病院を受診するのが確実かもしれません。

 

どのような規模の病院を選んだらよいかわからない場合もあるかと思いますが、ほとんどの性感染症は通院のみで終了しますので診療所のような比較的小さな規模の病院でも問題ありません。むしろ、大学病院のような規模の大きいところの医師ほうがSTD(性感染症)の知識が乏しい場合が多いようなので上記のような性病科の小さな診療所を受診したほうが賢明かもしれません。

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