性病、STD検査を怖がらないで

性器ヘルペスの特徴

ヘルペスウイルスという水疱瘡ウイルスの親戚のようなウイルスが感染したものをいい、性器付近に発症したものを性器ヘルペス、口腔周辺に発症したものを口唇ヘルペスという。ヘルペスウイルス(HSV)には、1型と2型の2種類があり、従来、口唇ヘルペスは1型、性器ヘルペスは2型と言われていたが、現在では、1型、2型、どちらでも性器ヘルペスが起こり得ることが知られている。HSVは、持続潜伏性のウイルスで、症状消失後も神経節に潜伏し、外傷、発熱、生理的異常、各種感染症、心理的ストレス等の免疫機能低下時に再発することが多い。

 

感染経路

HSV1型は主に唾液を介して感染し、、HSV2型は主に膣分泌液と精液を介して感染することから、性行為以外のオーラルセックス・唾液を介するキスなどでも感染しうる。HSVに感染し、軽いものであっても症状が出ている場合はHIV(AIDS)の感染可能性が非常に高まる

症状

ヘルペスに感染すると、感染後約一週間で、女性では外陰部に、男性ではペニスに、小水泡が単発ないし集簇的に多発して痒みや不快感が現れる。小水泡は、まもなく破れて浅い潰瘍となり、治癒するまでに2〜4週を要するが、自然に治癒する。しかし、治癒後も月経、性交その他の刺激が誘因となって、再発を繰り返す。再発の場合は、生殖器のほか、臀部、大腿にも生じる。肛門性交を行っている場合には、肛門や直腸にも発生する。女性の場合、これらの他に、HSVの初感染による急性型があり、炎症症状が激しく、激痛を訴え、入院が必要となる場合もある。
しかし、初感染者の約70%は無症状であるといわれている。

検査方法

疱瘡や潰瘍からの分泌物を取って、ウイルスの有無を調べ検査する。血液検査などを行う事例もある。

治療方法

アシクロビン・パラショクロビン・ビダラビン等の抗ウイルス薬を内服する方法でおこわれ、再発の場合抗ウイルス軟膏を幹部に塗って治療する。
しかし、潜伏感染したヘルペスウイルスに対しては抗ウイルス薬の効果は薄いようで再発を繰り返す事例が多い。感染初期に徹底的した治療をおこなわないと、予後はあまりよくない。