性病、STD検査を怖がらないで

尖圭コンジローマの特徴

もともとは、中年以降に多い病気だったが近年では10代20代の若い年齢層にもみられるようになってきている。
尖圭(せんけい)コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により、性器周辺等に生じるイボ状・トサカ状・カリフラワー状の腫瘍ができる病気である。ヒトパピローマウイルスは100種類以上が知られている言われるが、尖圭コンジロームの原因となるのは、主に数種類の型の感染で生じる。ほとんどの場合は良性の腫瘍を形成するにすぎないが、悪性のがん細胞を形成するものもある。

感染経路

コンドームを使用しない性行為による場合がほとんどであるが、まれに銭湯・サウナ・スパ等での感染がある。
尖圭コンジローマ感染者のパートナーの感染率は67%以上と極めて高い確率である。

症状

感染後、数週間から2〜3カ月を経て性器周辺部に、米粒大でイボ状の小さな腫瘍が多発する。腫瘍は、先の尖った乳頭状の腫瘤が集まった独特の形をしており、乳頭状、トサカ状、カリフラワー状等と言われる。尖圭コンジローム自体は、良性の腫瘍であり、自然に治癒することも多いが、時に悪性の腫瘍に移行し癌となる場合があることが知られている。特に、HPV16型に感染した女性の場合、子宮頚部に扁平コンジロームを発生し、子宮頚癌の原因となることがある。
腫瘍の頻出部位は、、陰茎亀頭、冠状溝、包皮、膣、子宮口、大小陰唇、肛門周囲等である。

検査方法

医師による目視(直接見る)や触診、悪性か良性かの判断の為の組織検査がある。
しかし、このような方法による診断に抵抗を感じる人が多いため郵送による検査キットを使い綿棒などを用いて自身で皮膚組織を採取し検査を行う人が増えている

治療方法

5FU軟膏・ブレオマイシン軟膏などの抗がん剤軟膏やベセルナクリームなどの薬を幹部に塗る方法、レーザーなどを使用し外科的な方法で直接切除する方法の2種類がある。
軟膏等を幹部に塗る方法は治療に時間がかかり再発率も高い。レーザーなどを使用し外科的な方法で直接切除する方法が最も確実な方法であるが再発を否定することはできない。